総合スポーツメーカーが存在する一方で専業メーカーというものも存在する。「餅は餅屋」ということだ。ドイツなどはこうした専業制度が今なお色濃く残り、マイスターとして尊敬されている。日本も昔は「職人」と呼ばれる人がいたのだが、だんだん姿を消しているのが寂しい。
元々靴屋だったはずなのにいつのまにかスポーツなら何でも手がけるようになったり、輸入問屋が独自ブランドを立ち上げ、今ではスポーツなら何でも手がけるといった企業もある。日本では特にその傾向が強く見られる。なんでもかんでも「コンビニ化」しているような気がしてならない。
アメリカではそれでも専業色が今なお残り、たとえばマルッチなどはバット専業であり、オールスターなどはキャッチャー用品専業である。キャッチャー用品でしか収益のないオールスターはキャッチャー用品に関してならどこにも負けないだけの技術力を持ち、研究を続けている。キャッチャー用品がだめでもグローブが売れればいいや、野球がダメでもテニスで売れればいいや、などという甘い考えがゆるされないのが専業メーカーである。
そんな専業メーカーの一つがアメリカのパームガード社である。ここは野球とフットボールの「手首から先」専業のメーカーである。つまりリストバンドと革手専門のメーカーである。
1年中、手首から先のことしか考えていない。それ以外の事は考えないから没頭できる。資産を集中できる。同時に失敗は許されない。
日本ではなじみのない名前かもしれないが本国アメリカではとても有名なブランドで、全米各地のスポーツショップで置いてない店などないくらいに有名であり、誰もが使っている。
メジャーリーガーでも多くのキャッチャーが使っているのがわかる。ところがテレビなどでは、これがなかなかわからない。ミットを外した瞬間しか見る事ができないからだ。この瞬間はなかなかテレビでは映らない。私もグラウンドへ行き、最前列から双眼鏡を使ってようやくわかるくらいだ。
さて、今回紹介するのはキャッチャー専用のインナーエクストラという商品だ。ご覧の通り人差し指、親指のところに衝撃吸収材が装着されている。これで捕球時の衝撃を和らげようというものだ。
衝撃吸収材の開発には相当な時間と費用を費やし、その技術はリストバンドなどにも応用されている。
このインナーグラブは打撃時には、まず使えないので(さすがにバットを握るにはフィット感が悪いためです)ご注意ください。