2008年06月22日

国際情報収集能力の欠如

スピード社製品容認でどれくらいの損失か?というタイトルにひかれて週刊プレーボーイ誌を購読。多大なる損失、そしてスピード社製の水着で新記録が生まれるたびにミズノ、デサント、アシックスの被害額は大きくなるという論調でした。
 面白かったのは「ミズノ、デサント、アシックスは国際情報収集能力が欠如している」というくだりでした。すでに昨年からスピード社の水着が世界新記録を更新し続けていたそうです。ところがミズノ、アシックス、デサントは新記録の原因にスピード社の水着が関係しているとは思わなかったそうです。もし、その時点で水着とタイムの関連性に気づいていれば今回のような醜態をさらすこともなかったのではないでしょうか?
 ところでメーカーには大きく分けて二つの部門に分かれます。ひとつは販売部門、そしてもうひとつが開発部門です。多くの企業はこの二つの部門の連携が悪く、仲も悪いようです。言うならば文系と理系のような関係です。
 販売部門はいかに多くの製品を売るか、いかに大きな利益を獲得するかを第一に考えます。これは当然のことです。
 開発部門の方はいかに良い製品を作るか、そしていかに安く作れるかなどを日頃から研究しています。両者がうまくかみ合えば非常に良いのですが、それぞれの立場があり、なかなかうまくはいきません。
 利益とはつまり「いかに安く作り、いかに高く、そしてたくさん売るか」です。売れればいい、そしてできれば高く売れればいい。これが企業の理想です。どんなにいい製品を作っても売れなければ意味がない。生産コストが高く販売金額が安くては意味がない。生産コストを高くすれば販売単価も高くなる。だからできるだけ生産コストは安くしよう。
 こうなると開発部門は自由な開発ができなくなります。限られた予算の中で限られた実験しかできません。これでは良い製品など生まれません。
 しかし日本だけであればそれでも通用したのです。日本水泳連盟と手を組み、海外から製品が流入しないように水際で阻止したのです。こうすることで開発費用はかからず、安い開発費で高い利益を生み事ができたのです。
 ところがオリンピックという国際競技が行われる事でこれまでの化けの皮がはがされてしまったのです。
 米の自由化とは違う次元の話なのです。米の自由化の場合、なんらかの外圧によって日本が突然食料難民化してしまうのを防ぐ意味があるのです。このような生活基盤そのものを揺るがすような物以外についてはどんどん国際化して行く必要があるでしょう。これまでのような保護貿易的な行為はすぐにでもやめるべきなのです。
 海外製品の自由化などを軸にして、日本メーカーも国際ブランドと同等に戦えるだけの力を付けるべきなのです。
 これまで国内メーカーが行ってきた事、それは保護貿易をすすめ、国内でのシェアを確保し続けることだけです。しかし世界と戦うべきです。日本国民はいつまでもだまされているわけではありません。世界のトップに立つ日本をもう一度作って下さい。

Posted by baseballbat at 18:40