2008年06月27日

直角カットの長距離打者モデル

小谷野昨年、デビルレイズの岩村選手がバットについてクレームを受けた事を覚えていませんか? ヤンキースから「ヘッドの形状がおかしい」と言われた問題です。結局、何も問題はありませんでしたが、岩村選手のヘッドの形状はアメリカではとても珍しい物だったのです。
 日本ではそれほど珍しくもないのですが、ヘッド先端を直角にカットするというのはアメリカには存在しないのです。
 アメリカ的なバットとはくり抜き加工がしてあるバットであり、バットの先端はなるべく軽くしたいというのがアメリカ人的な考え方です。
 日本の場合、ヘッドを軽くしたいという選手がいる一方でヘッドを重くしたいと考える選手もいます。たとえば中日の中村選手などはヘッドを重くさせたい代表格でしょう。
 一般的にはヘッドが重くなると遠心力が増す一方で力がないとなかなかヘッドが出てこないということにもつながります。
 ちなみに金属バットのほとんどは重量バランスがかなり手元に来ています。900gの金属バットを使っていた選手が900gのMK1をまともにスイングできるか?と言えば大きな疑問が残ります。
 ヘッドの考え方は様々であり私はどちらも否定をしません。ヘッドに重さがあった方がヘッドが走るという考え方もいいでしょうし、ヘッドに重さがない方がヘッドを回せるという考え方もいいと思います。
 さて、このMK1開発にあたっての裏話です。日本ハムの小谷野選手から依頼を受けて作ったバットがコンセプトのスタートでした。小谷野選手のバットもヘッドがほぼ垂直にカットされたものでしたが、グリップにクセがありました。これをもう少し改善すればいいのではないか? そこでグリップ的に最もクセのないSS2を採用する事にしました。つまり小谷野選手モデルにSS2を組み合わせたのです。
 結果として生まれたMK1ですが今あるオールドヒッコリーのラインアップでも最も重量バランスがヘッド寄りにあるものになりました。
 重量バランスがヘッド寄りのバットは長距離用、というのが一般的ですが逆打ち、つまり右打者であればライト方向、左打者であればレフト方向へ強い打球を打つにも向いていると私は思います。右打ちでチョコンと当てるようなヒット打つ人は見かけますが、強い打球を右方向に打てる人はなかなかいません。ギリギリまで手首の返しを我慢し、インパクトの瞬間に引っぱたくような感じで打つといいのですが、このMK1で感覚をつかむ事ができるかもしれません。

Posted by baseballbat at 09:57