水泳界を騒がしているレーザーレーサーに対する各社のコメントも「普通は……」というものが多く聞かれました。レーザーレーサーは「普通ではない事」をやったからです。
普通の事をやっていたら画期的な製品など生まれません。現状をぶち壊していかなければ新しい商品は生まれません。そして画期的な商品が、なかなか受け入れられない事が多いのも事実です。それはとても残念なことです。
今回はヴェルデロのヴィストソにスポットライトを当ててみたいと思います。
まず人気面からですが、これまでアイスポーツが扱ってきたスパイクとは違った動き方を見せています。以前は新しいモデルが入荷し、ドーンと爆発的に売れて2度目、3度目の入荷とともに人気は収まっていくというのが普通でした。
しかしこういう売れ方はあまり良い売れ方ではありません。もちろん、どんな製品にしても最初の衝撃が一番大きいのは当たり前です。しかし、その後どれくらい続くかが問題です。
たとえばベニック製品などは最初はメジャー人気だけで売れていました。それも恐ろしいくらいに売れていました。入荷し、即日完売などということがしばらく続きました。もちろん、その後沈静化していったのですが、それでもいまだに人気は高く、毎日のように売れています。
もはやメジャー人気などではなく製品として評価されているからではないかと思います。
ヴェルデロのスパイクもベニックの動きに近い物を感じています。初入荷、二度目、三度目と非常に高い人気をキープし、その勢いがまだ続いているからです。
さて、ヴェルデロといえば最新の技術と機能についてお話ししない訳にはいかないでしょう。この写真はヴィストソスパイク側面の拡大写真です。なんだかハエか何かの複眼のようにも見えますね。
スパイクも強度を保つ事が必要です。同時に軽さや通気性も求められます。本題に入る前に少しお勉強を。
自動車は窓ガラスを開けているときと閉めているときでは操縦性に差が出ます。ご存知でしたか? 開けている時は機敏な動きが苦手です。窓を閉めているだけでボディに強度が出るのです。空気も大きな役割を果たしています。
たとえばペットボトルがあったとします。ふたをしている時とふたを開けたときではペットボトルの硬さが違います。これはみなさんも感じた事がありませんか?
何を言いたいのか?と言えば、剛性というものはほんのちょっとした物で確保する事ができるということです。現在出回っているほとんどのスパイクは必要以上に剛性を持たされています。言うならば車の外側にさらに鉄板で補強されているような感じです。それは必要以上であり、運動面から見ればマイナスでさえあります。
野球用シューズに必要な機能とは何でしょうか? 軽さでありグリップ力であり通気性であります。ヴィストソスパイクはご覧の通りスパイク側面に通気性に優れたメッシュ素材が多用されています。
「こんなんで大丈夫かよ?」、もちろん大丈夫です。先ほどお話ししたように必要最低限の剛性を確保すればいいのですから。「破れないかよ?」、ではみなさんはスパイクの横が破れた経験がありますでしょうか? グラウンドで使っている限り、そんな経験はないと思いますが……。
メッシュ素材にする事で通気性と軽量化に大きな貢献を果たします。そしてこれが動きやすさ、あるいは試合後の疲れ方が少ないというヴェルデロスパイクの特徴につながるのです。
えっ、革がいい? 本当に革が最高の素材であれば100m走、マラソン、サッカー選手なども革のスパイクを使っているでしょうね。これが真実です。
