「金属バットしか知らない子供たち」に満ちあふれています。高校を卒業するまで木製バットを触った事がない子供がいても不思議ではありませんし、一生木製バットに触れないで終わる野球人がいても不思議ではありません。なんだか少し寂しいような気もしますが、それはそれで仕方のないことなのでしょう。高校を卒業し、大学や社会人などに進んで野球を続ける子たちは、そこで初めて木製バットと触れ合います。しかしここで大きな壁に当たり、悩み、挫折する子も出てきます。
大学の指導者の方などが指摘するのが「グリップの意味が分かっていない」ということです。木製バットは誕生してから今日までバランスとの戦いを続けていると言っても過言ではありません。木製バットは金属バットのように簡単に重量バランスを変更する事ができません。金属バットの場合、最低重量900gという規則の中であれば重量バランスを変更する事は可能なのです。たとえばグリップノブに100gのおもりを入れてバット全体の重さとして900gをクリアすることも可能です。このようなバランスにした場合、900gもあるとは思えないくらいに楽にフルスイングすることが可能です。
ところが木製バットの場合、このような細工が非常に困難です。金属バットであれば重量バランスを10cmくらい変える事は難しくありませんが木製バットの場合、重量バランスを1cm変えるのがどれほど大変なことなのか。その中でヘッドのくり抜きを行ったり、あるいはタイカップ型のグリップノブにしてみたりという試行錯誤を行ってきました。
今の多くの大学生は高校時代に使い慣れたグリップの太さでバットを選んでしまう傾向があります。しかし選び方としては、自分がどんなタイプの打者なのかなどを考える必要があるはずなのです。
前置きが長くなってしまいましたが、今回は永遠の定番モデルとも言えるDSG1です。なぜ永遠の定番かと言うと、このモデルがルイスビルスラッガーのC271というモデルを元にデザインされているからです。
C271というモデルはケン・グリフィやアレックス・ロドリゲスなども使っている長距離打者用のモデルなのです。しかし長距離打者用と言ってもグリフィやロドリゲスを見ても分かるように、ただブンブン振り回すだけでなく高い打率もしっかりと残せる打者に向いているのです。
C271のデザイン的な特徴としてはヘッドがやや細めということ、そして途中からいきなり太くなるタイプではないという点です。
グリップは写真のようにグリップノブに向けてやや末広がりの形です。こういう形状であるために右打者の場合、左手の無駄な力が抜けて右手のバットコントロールと手首の返しが楽にできるようになるのです。
自分のバッティングスタイルを見極め、右手中心でスイングする中〜長距離打者である場合、このDSG1はきっとあなたのスイングにマッチする事でしょう。