2008年07月15日

バットと年輪

メープル 年輪このブログが意外に玄人受けするらしく、プロ関係者あるいはアマチュアの指導者の方から「読んでますよ!」と声をかけられたりする。そんなときはもう恥ずかしさ100%! 稚拙な文章を読まれたという恥ずかしさと同時に知識の無さを露呈しているのではないかという不安からである。
 原稿を書く時は事実を正しく伝えるために色々と調べ物をする。裏付けとなるべく事実が根底になければ、突っ込まれたときに困るからだ。
 プロや指導者のみなさまに読んでいただけるという光栄に浴する事ができたのであるから、これからもますます精進しなければならないという思いで一杯である。
 これからはもっともっと専門的でいいのかもしれないとも感じている。それこそプロが読んでも面白くなければならないのかも。そして常に真実を、常に最新の情報をここではお伝えしていきたいと思う。
 さて、気分も新たに今回はバットの芯材のお話です。写真は木を輪切りにした状態です。見ると中心付近の色が濃く外側が白っぽくなっています。この中心部分を「芯材」と呼びます。そして白っぽい部分を「辺材」と呼びます。
 バットとして使われるのは白っぽい「辺材」です。辺材は成長過程にあるもので、人間で言えば新陳代謝している部分です。ここを使うので芯材はバットとしては使われません。
 年輪が1年に1本増えていくということはみなさんご存知ですよね。そして年輪を見ればその年の気象状況がわかるそうです。たとえばこの年は日照時間が少なかったとか、降雨量が少なかったとか、そんなことまでわかるそうです。
 たとえば降雨量が少ない年というのは人間で言えば食糧難だったということです。この年は育成が悪いのがはっきりと出るそうです。
 いわゆる健全な年輪とは年輪の太さが均一なものです。ある年だけやたらと太かったり、あるいはある年だけやたらと細かったりというのはあまり良い成長状態ではありません。
 最後にフシに関する私なりの見解です。フシのあるバットはどうしても敬遠されがちですが、木から見た場合はどうなのでしょう? フシとはそこから枝が出ていたという証拠のようなものです。枝を支えるためには他の場所以上に強さが必要です。ということはフシのある部分は特別に強いのではないか? というのが私の見解です。
 ということは芯の部分にフシのあるバットは「女房を質に入れてでも買え」ということなのでしょう。逆に「あってはならない場所」にフシがあるバットは絶対に購入してはならない、という事でしょう。一つの目安としてはバットの芯から15センチ以上離れた場所にフシがある場合、芯の部分が弱くなっている可能性があります。弱くなっているというのは正しい表現ではないですね。フシのある部分に「比べて弱くなっている」可能性があります。
 もっともっと調べていけば新たな発見があるかもしれません。知るという事がどれだけ強力な武器なのかをみなさんも感じ取って下さい。

Posted by baseballbat at 13:16